1. トップ
  2. ブログ・お知らせ
  3. 糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!【18】
ブログ
糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!【18】
2017/08/12
それでは、糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!第18弾
【18.海谷渓谷ジオサイト】海底火山の大断面
素朴なたたずまいを見せる海谷渓谷は、フォッサマグナが海だったころ (約300万年前)にできた海底火山噴出物(海川火山岩類)を刻んでできあがりました。切り立った壁には、海底火山の内部構造(火山灰や溶岩が流れたあと)がよく保存されています。三峡峠から眺められる千丈ヶ岳の大岩壁には、左方へ傾く地層がよくわかります。展望台のほぼ目の高さに、「ぜんまい地蔵」と呼ばれる浸食によってできた奇岩があります。

海川の上流域には砂防施設が一切なく、川の浸食作用と堆積作用が自然のままですすんでいる数少ない渓谷です。海谷高地(732高地)と呼ばれる広い川原は、1597(慶長2年)の地すべりによって、せき止められてできた湖沼が埋め立てられたものです。季節ごとの新緑と深緑、紅葉が渓谷を美しく変え、ハイカーたちの目を楽しませています。

1)海谷高地
大規模な地すべりにより海川がせき止められ、土砂で埋め立てられてできました。幅の広い河原で、その風景とでき方が長野県の上高地に似ていることから「越後の上高地」と呼ばれています。

3)千丈ヶ岳の大岩壁
展望台から見える巨大な岩の壁が「千丈ケ岳の大岩壁」です。岩壁をよく見ると縞模様になっています。これは、海底火山から流れ出た溶岩や火山灰が、何度も積み重なっているため縞模様に見えるのです。この地層の厚さは、なんと1,600mもあり、大岩壁の高さは約600mあります。

4)鉢山
鉢を伏せたような形から名付けられました。かつての海底火山のマグマの通り道で、この山は地下の浅いところでマグマが冷えて固まったヒン岩という岩からできています。

5)駒ヶ岳
標高1,487mで、海底火山から流れ出た火山噴出物が隆起してできた山です。鬼ヶ面山(1,591m)、鋸山(1,631m)とあわせて「海谷山塊」と呼ばれ、駒ヶ岳から尾根伝いに雨飾山までつながっています。

糸魚川世界ジオパークを巡った後は、ホテル國富アネックスの開放的な露天風呂で旅の疲れを癒していただき、レストラン『ラ・パレット』で地元五蔵の地酒とお料理を、ご堪能くださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。