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糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!【24】
2017/08/18
それでは、糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!ラスト第24弾
【24.筒石・浜徳合ジオサイト】砂岩泥岩互層と漁村
筒石や浜徳合の砂岩泥岩互層(川詰層)は、約300万年前、フォッサマグナの海底にたまったもので、特に、海底が隆起に転じた時期に形成されたものです。陸上や海底斜面から、大量の土砂が海底へ運び込まれ、一枚一枚の地層ができていきました。この地殻変動が、筒石川渓谷や浜徳合に露出する見事な互層のしま模様をつくりだしました。これらの地層には、クジラや二枚貝の化石が含まれています。

筒石の家並みは、互層からなる山々と海岸線のわずかな平地にあるため、多くの木造家屋は3階建てで、隣と壁を共有する珍しい建築様式です。旧北陸本線は海岸を走り、旧筒石駅は海産物の運搬に利用されましたが、地すべりをさけるため北陸本線はトンネル化され、現在の筒石駅はトンネル内の駅となっています。北陸自動車道は、藤崎・濁澄川上流から浜徳合にかけて、岩盤が良好な砂岩泥岩互層を貫いてトンネル化されています。

1)浜徳合の砂岩泥岩互層
「川詰層」とも呼ばれ、約300万年前にフォッサマグナの海底にたまったものです。当時、繰り返された大地震により、海底斜面が地すべりを起こし、大量の土砂が海底に運び込まれ、見事なしま模様の地層になりました。この地層からは「クジラ」や「二枚貝」の化石が見つかっています。

2)筒石駅
地下のトンネル内に駅のホームがあることで有名です。ホームは海抜20mに位置し、駅舎とは40mもの標高差があるため、階段で約280段も上り下りしなくてはなりません。とてもめずらしい駅です。

3)枝垂れ桜の咲く里への回り道
国土交通省の「日本風景街道」に登録されています。たくさんの種類の桜が植樹され、枝垂れ桜の咲く美しい景観を持つルートです。桜がそれぞれの時期に開花し、4月から5月の里の里山を彩ります。

4)筒石漁港
昔から漁業が盛んな筒石地区にとって、重要な港となっています。いろんな種類の魚が獲れますが、主にタイやメバル、ニギスのほか、南蛮エビやズワイガニも水揚げされています。

糸魚川世界ジオパークを巡った後は、ホテル國富アネックスの開放的な露天風呂で旅の疲れを癒していただき、レストラン『ラ・パレット』で地元五蔵の地酒とお料理を、ご堪能くださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。