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糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!【14】
2017/08/08
糸魚川ユネスコ世界ジオパーク、
フォッサマグナの西側の断層である「糸魚川-静岡構造線(糸静線)」が通るなど、日本列島の形成を示す貴重な地質や特徴的な地形を見ることができます。これらを分かりやすく紹介するために、地質や文化・歴史を感じることのできる場所を「ジオサイト」があり、それぞれのテーマを持ったジオサイト(見どころ)が、糸魚川市内には24のジオサイトが点在しています。また、合わせて、2つの国立公園(中部山岳、妙高戸隠連山)と、3つの県立自然公園(親不知 (おやしらず)・子不知(こしらず)、久比岐(くびき)、白馬(はくば)山麓があり、温泉や登山などにより雄大な自然を満喫できるほか、国・県指定の文化財が多数存在するなど、ジオに関する話題が豊富なことから、一人ひとり違った切り口で楽しむことができます。
糸静線を境に、文化、習慣、風俗、言語などが異なるなど、東西日本の分岐点又は混在地域として特徴的な地域であり、いろいろな不思議が隠されているんですよ。

それでは、糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!第14弾
【14.蓮華ジオサイト】噴気帯と氷河がつくった湿原
中部山岳国立公園の北端部に位置し、1902(明治35)年に、山崎直方(東大教授)によって、わが国最初の氷河地形が確認されたところです。氷河によってできた湿原や湖沼があり、兵馬平湿原では、初夏~秋にかけて高山植物の花々を観察できます。

度重なる崩落によってできた非対称山稜も見事です。平成19年の小蓮華山の崩落は、非対称山稜を形成する長い地殻変動のほんの一瞬のできごとで、山頂が3m低くなりました。蓮華温泉の蒸気噴出帯では、北アルプスの山並みを眺めながら露天風呂を楽しむことができます。

鉱山道沿いには、蓮華鉱山(江戸期-大正期)の事務所跡・製錬所跡・坑口などが残ります。鉱山道は、昔の白馬岳への登山道でした。日本アルプスを海外に紹介したウォルター・ウエストンもこの道を歩き、白馬岳へ登りました。途中、蓮華鉱山の鉱夫から、鉱石はものになるかと質問されたという記録が残ります。1894(明治27)年のことでした。

糸魚川世界ジオパークを巡った後は、ホテル國富アネックスの開放的な露天風呂で旅の疲れを癒していただき、レストラン『ラ・パレット』で地元五蔵の地酒とお料理を、ご堪能くださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。