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糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!【11】
2017/08/04
糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!第11弾
【11.姫川渓谷(大糸線)ジオサイト】ジオパーク鉄道の旅
大糸線のキハ52に乗車して、水崎の玄武岩のトンネルや姫川沿いの景観を楽しめるジオサイトです。
姫川渓谷の地質は、中・古生代や新生代からなり、幾多の地殻変動の影響で、断層や節理が発達して脆弱であったため、大糸線の建設では、姫川渓谷の区間が最後の工区として残りました。ロックシェッドやトンネルをくぐり、橋梁をわたりながらのんびり走る大糸線は日本に残るローカル線の原風景を残しています。渓谷一帯では、さまざまなスケールの地すべり・崩壊や砂防堰堤が見られます。渓谷を縫うように走る大糸線は、トンネル・橋梁を駆使し、巧みに危険な区域を避けています。当時の路線を決定した国鉄地質技師の安全への意気込みが伝わってきます。

1)糸魚川駅(いといがわえき)
糸魚川駅は、大糸線への乗換駅です。2014年3月の北陸新幹線開業に伴い、日本海口(北口)のほかアルプス口(南口)ができ、北陸本線はえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインとなりました。駅前のあちこちにヒスイが置かれており、街頭に宝石が展示されている街は全国でも希少です。

2)姫川駅(ひめかわえき)
姫川駅は、1986(昭和61)年の国鉄時代に新設された最後の駅として有名です。そして、ホームからは、糸魚川温泉 ホテル國富アネックスの看板が見えます。その糸魚川温泉は、約1,300mの地底から湧き出す1,500万年前の化石海水で、100度近い高温の蒸気が立ち昇っています。

4)根知駅(ねちえき)
糸魚川駅と平岩駅の間では唯一行き違いのできる駅です。
駅から徒歩10分くらいのところに、フォッサマグナパークがあります。
ここでは、日本列島を縦断する大断層「糸魚川-静岡構造線」の露頭や、日本最大級の「枕状溶岩」などが見学できます。
また、この駅を拠点として、日本百名山「雨飾山」の登山や糸魚川シーサイドバレースキー場でウインタースポーツを楽しむことができます。

5)小滝駅(こたきえき)
小滝駅の近くを流れる小滝川の上流からは1938(昭和13)年に日本で最初のヒスイが発見され、国の天然記念物に指定されています。

6)平岩駅(ひらいわえき)
長野県との県境に最も近い駅です。夏季には登山の玄関口となる蓮華温泉ロッジ行きのバス乗り換え駅となり、北アルプスへの多くの登山客でにぎわいます。