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「糸魚川ユネスコ世界ジオパーク」って何?
2018/03/26
地元では、当たり前のように聞いている『糸魚川ユネスコ世界ジオパーク』。
でも、予備知識なしで来られる旅の方からすれば、『糸魚川ユネスコ世界ジオパーク』って何?って感じですよね。

例年この春休みや夏休みシーズンは、特にこの問い合わせを多くいただきます。
「ジオパークって、どんな公園ですか?」
「子供が遊べる場所ですか?」
「地図見ても見当たらないけど、どこにあるですか?」 などなど。

・・・糸魚川市に糸魚川と言う名前の河川がないように、
糸魚川ユネスコ世界ジオパークは、特定の場所が1か所ある訳ではないんですよ。

それでは、『ジオパーク』って何?
ジオ(地球)に親しみ、ジオを学び、ジオツーリズム(見学旅行)を楽しむ場所。山や川の成り立ちや、生態系、人間生活との関わり合いに気づき考える、そして楽しむ場所がジオパークです。

そして、糸魚川ユネスコ世界ジオパークは、
新潟県の最西端にあり、富山県、長野県と接しています。5億年前に誕生したヒスイから3,000年前の焼山まで、幅広い年代差の地質、0~2,766mの標高差のある地形と、それに対応したさまざまな動植物が見られます。また、世界最古のヒスイ文化や断層に沿った塩の道など、大地の生い立ちと豊かな自然、そこに暮らす人々と大地の関わりがよく分かるジオパークとなっております。

糸魚川ジオパークでは、フォッサマグナの西側の断層である「糸魚川-静岡構造線(糸静線)」が通るなど、日本列島の形成を示す貴重な地質や特徴的な地形を見ることができます。これらを分かりやすく紹介するために、テーマを持った24 のジオサイト(見どころ)を設定しています。合わせて、2つの国立公園(中部山岳、妙高戸隠連山)と、3つの県立自然公園(親不知 (おやしらず )・子不知 (こしらず )、久比岐 (くびき )、白馬 (はくば )山麓があり、温泉や登山などにより雄大な自然を満喫できるほか、国・県指定の文化財が多数存在するなど、ジオに関する話題が豊富なことから、一人ひとり違った切り口で楽しむことができます。
また、糸静線を境に、文化、習慣、風俗、言語などが異なるなど、東西日本の分岐点又は混在地域として特徴的な地域であり、いろいろな不思議が隠されているんですよ。