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糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!【21】
2017/08/15
それでは、糸魚川ユネスコ世界ジオパーク特集!第21弾
【21.弁天岩ジオサイト】海底火山がもたらした海洋文化
フォッサマグナの海底に火山が生じ(約100万年前)、その火山噴出物は弁天岩やトットコ岩となり、また魚礁となって良港ができ、北前船の交易で栄えました。「はがせ船」などの絵馬(国民俗文化財・有形民俗)が奉納された白山神社(国有形文化財・建造物)の社叢(国記念物・天念記念物)には、暖地性と寒地性の植物が混じり合って独特な林相が形成され、ヒメハルゼミ(国記念物・天念記念物)が住み着きました。この白山神社では、春には舞楽が奉納されます(国民俗文化財・民俗芸能)。

旧北陸本線を利用した自転車遊歩道には、明治期末に焼かれたレンガでできたトンネルがあります。フォッサマグナの地層で起こった小泊地すべり(1963年)は、敦賀発直江津行きの普通列車の蒸気機関車を海まで押し出しました。この地すべりは、その後の北陸本線トンネル化の契機ともなりました。

1)弁天岩
弁天岩は、航海安全の神である市杵嶋姫命が祭られており、頂上に灯台がある島です。弁天岩に渡ると、溶岩の破片と火山灰からできた火山噴出物が見学できます。

2)白山神社
尾山に抱かれる白山神社には、本殿や春の大祭に奉納される舞楽をはじめ、船絵馬、観音立像、樹林、ヒメハルゼミと6つの国指定文化財があります。岩山に寄りそう本殿は非対称な社殿で、1515(永正12)年に建てられたもので、境内には清らかな清水がわき出ています。

3)トットコ岩
「トットコ」とは、糸魚川地方の方言で「にわとり」を意味しています。岩の形がにわとりのように見えることから、地元では「トットコ岩」と呼ばれ、親しまれています。夕日を背にしたトットコ岩はすばらしいものです。

4)小泊地地すべり跡
1963(昭和38)年、午後4時30分ごろ、小泊の西側の斜面で地すべりが起き、蒸気機関車と客車が押し流され、大きな被害が出ました。この地すべりは、北陸本線トンネル化の契機になりました。

糸魚川世界ジオパークを巡った後は、ホテル國富アネックスの開放的な露天風呂で旅の疲れを癒していただき、レストラン『ラ・パレット』で地元五蔵の地酒とお料理を、ご堪能くださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。